以前の記事でAmazonでの販売商品をリサーチする際のポイントとして、「オリジナル商品として販売するにあたり、Amazonでの市場規模が十分かどうか」を確認する必要があります、とお伝えしました。
「実際、Amazonでの市場の規模ってどうやって計測すればいいのか?」と思う方もいらっしゃると思います。
今回は、そんな不安をキレイに払拭しつつ、実際にどの程度の販売数とランキング順位であれば、オリジナル商品としてピックアップして良いのか、詳細について説明していきます。
目次
市場規模=購入したい人がどれだけいるか
ズバリ、「その商品の需要(欲しがっている人がいる)があるかどうか」で、もちろん、欲しい人が多ければ、買ってもらえる可能性もアップし、売上・利益としても比例して大きくなります。
注意しないといけないのは、「あなたが売りたい商品」ではなく「世の中に求められている商品」を見つけていかなければなりません。
あなたがAmazonで稼げる額=選ぶ市場サイズ×獲得できるシェアというのを忘れてはいけません。
月500個売れている商品Aと月100個しか売れていない商品Bだと、商品Aは商品Bの市場規模が5倍ということになります。
競合レベルがどうであれ、市場サイズが大きければ大きいほど、シェアは獲得しやすくなります。
市場が大きければ大きいほど、競合レベルも高くなってきますので、十分に市場があるジャンルの中から、あなたのレベルにあった参入できる市場を見つけていってください。
市場規模の計測方法
まず、「市場が大きい」かどうかの見極めとして、Amazon売れ筋ランキングを見てみます。
今回は一例としてスポーツ&アウトドアのランキングを見ていきます。
ランキングの見方としては、Amazonトップページの検索バーの左にある「すべて」をクリックしてもらうとプルダウンが表示されますので、その中からカテゴリーを選択、選択が終わったら、何も入力せずに右側の検索ボタンを押してみましょう。

するとそのジャンルのトップページにジャンプしますので、「Amazonランキング」をクリックしてみましょう。

そこであなたが選択したカテゴリの売れ筋ランキングをチェックすることができます。

今回は、ランキング2位になっているアブホイールを例として市場規模を確認してみたいと思います。
2位のアブホイールの商品ページに飛んでみると商品ページの中央辺りに「登録情報」という項目があり大カテゴリランキングと小カテゴリランキングの順位が表示されています。
写真のようにこのアイテムは大カテゴリでは2位、小カテゴリでは1位であることが分かります。

ここからが市場規模の確認の重要ポイントですが、同じアブホイールであれば、少なくとも以下の写真で確認できる限り、3位、4位、5位、7位、8位、10位、11位、12位、13位、15位、17位、18位、19位にランクインしています。

このランキング1位のアブホイールとランクインしている他のアブホイールが大カテゴリのランキングで、どのくらいのランキングの差があるのかを確認してみましょう。
小カテゴリで3位のアブホイールは大カテゴリーで15位にランクインしているのが確認できます。

つまり、Amazonでのアブホイールは、小カテゴリ1位→大カテゴリ2位、小カテゴリ3位→大カテゴリ15位、ということが確認できました。
念のため4位以降のアブホイールも数アイテム確認したところ、以下のように大カテゴリーランキングでも上位を占めており、複数のアブホイールが上位にランクインしている=売れている=Amazonでの市場規模が十分であるということが確認できました。



場合によっては、小カテゴリ3位以降のアブホイールが大カテゴリでランキング5桁台(ほとんど売れていない)という場合も考えられます。
その場合、
- その商品がメディアに取り上げられ、一時的にバカ売れしている
- SNSなどの外部からの直接流入
などの理由で、特定の商品だけ売れていると考えられますので、OEM商品として販売するだけの十分な市場規模は存在していない可能性が高いです。
つまり、「この商品めっちゃ売れてるから1000個発注しよう」と言って仕入れても、Amazonユーザーでその商品が欲しいという人が少なすぎて、全く売れず在庫だけが残る、という状況になってしまいます。
今回のアブホイールに関しては、類似商品を販売しているセラーが多数いますし、販売価格が1000円を下回っています。
そのため、仕入れ原価や物流コストによっては利益率が低いものもあるため、今回はあくまで説明のための一例としてお考えください。
サイズやカラーのバリエーションがある場合、各バリエーションかその商品全体としてか、ランキングの計測方法が異なりますので、注意しましょう。
- スポーツ&アウトドア、服&ファッション小物:商品ページ全体でのランキング
- ホーム&キッチン、ベビー&マタニティ:各バリエーション毎にランキング
Amazonの各カテゴリの市場規模感
以下の表は、僕が少し前に取った月間販売数150個のデータですが、ぜひご自身で、各カテゴリでどのくらいのランキングでどのくらいの販売数があるのかを把握するために、表を作っておくことをオススメします。
見ていただくと分かるかと思いますが、カテゴリによって市場サイズがまったく異なり、しかも日々変動していますので、年1〜2回くらいの頻度で、データ更新すると良いかと思います。
また、商品選定の際は、○個売れているから合格、それ未満だから不合格ではなく、あくまでご自身が目指す目標月利が基準になってきますので、個数だけで商品の選定をしないように注意してください。
カテゴリ | ランキング目安順位 |
パソコン・周辺機器 | 2,500位 |
家電&カメラ | 3,000位 |
ホーム&キッチン | 2,500位 |
ペット用品 | 3,000位 |
ドラッグストア | 6,000位 |
ビューティー | 3,000位 |
ベビー&マタニティ | 500位 |
服&ファッション小物 | 1,500位 |
シューズ&バッグ | 1,000位 |
おもちゃ | 1,500位 |
ホビー | 1,000位 |
スポーツ&アウトドア | 1,500位 |
車&バイク | 500位 |
DIY・工具・ガーデン | 500位 |
在庫追跡ツールを使う
上の表からも分かる通り、カテゴリによって位置するランキング順位により、販売数がかなり変動してきます。


今でこそ、僕自身、各カテゴリのサイズ感をある程度把握していますが、リサーチし始めの頃はランキングの目安など見当もつかないと思いますので、物販初心者の方はツールを使うというのもありだと思います。
いろんな機能をざっくりと使えたり、いろんな切り口でリサーチが可能なので、オススメはセラースプライトです。
どのカテゴリで、どのくらいのランキングだと、どのくらいの販売数がある、というのを体で覚えられれば、ずっと使い続ける必要もありません。
シェアが取れやすい市場
上記で選定していただいた市場の中でも、比較的シェアを取りやすい市場はどのような市場でしょうか。
1. 商品カタログの内容が悪い
以下のような商品カタログのネガティブ要素がある商品であれば、
同等以上の品質であれば、十分にシェアを取れる可能性があります。
・商品画像が魅力的ではない
・商品説明が不十分
・商品紹介コンテンツを作り込んでいない
・他にも売れる可能性があるキーワードが盛り込まれていない
特に外国人セラーが作成した商品カタログであれば、
日本語が分かりにくいなどのケースもありますので、
参入できる隙間をどんどん見つけていきましょう。
2. 商品レビューが悪い

ライバル商品の商品レビューが☆4以下であれば参入しやすいですし、レビュー数自体が2桁とかであればさらに良いです。
レビュー数が4桁台だったりする場合、同じ土俵に立てるまでにかなり時間がかかってしまうので、1商品目としては、あまりオススメはしません。
上の写真のような商品レビューの場合、悪い評価となってしまっている原因を追求し商品クオリティに反映することで、100個以上のレビューがあっても十分に戦えます。
3. Amazonセラーとしてのレベルが低い

商品レビューを一番重要視すべきですが、上記のように、出品者評価が少ない・悪い場合、参入からまだ日が浅く、経験値が少ないセラーの可能性が高いと言えます。
また、セラーの出品者情報を見て、会社名で他のショッピングモールや自社サイトなどでの販売がないか、ある場合どのくらいの規模感なのか、また商品ページの工夫レベルや商品レビュー数(例えば4桁以上)もチェックすることができます。
例えば、10商品を販売していて1商品しか売れていないようなセラーは、たまたまその商品が売れているという可能性もあるので、セラーとしてのレベルは低く「参入しても十分に勝てる可能性がある」ということですね。
4. 後発組として、ポジショニングが取れるか
一言で言えば、他の競合商品がある中で、「あなたの商品を選んでもらう理由」を明確に見せる余地があるかどうかです。
まったく同じ商品でも魅せ方を変えることで、違う商品として打ち出せる、といつもお伝えしていますが、ずらし方を間違える、もしくは勘違いをしてしまうと、どうしても思った価格まで値上げができなかったり、そもそも市場のニーズに合っていなかったりするので、十分注意が必要です。
商品の市場規模をチェックする際に気をつけたい3つのポイント
1. 土日を含めた7日間以上は在庫数追跡をする
土日や祝日はネットショッピングをする人も増え、販売数も増加する傾向にありますので、必ず週末は含めた約1週間の期間で在庫数追跡をするようにしましょう。
2. セール期間中は避ける
ベンチマーク商品がタイムセールや一時的な値下げを実施している場合、通常よりも販売数が増えている可能性大ですので、通常価格で販売されている期間を狙いましょう。
3. クーポン付与されている場合は、クーポン適用後の価格で利益計算

これは在庫数チェックというよりも利益率を精査する際の注意点ですが、クーポンで常時付与されているような商品は、それ自体が価格設計の一部になっている可能性もあるので、クーポン適用後の価格を目安に月利・利益率の計算を進めましょう。
まとめ
いかがでしたか?
冒頭でもお伝えしましたが、商品を販売する上で重要なのは「あなたが売りたい」かどうかではなく「その商品の十分な市場規模(需要)」があるかどうかです。
月間販売数、利益率、月利などのデータに基づいて、客観的な商品選定ができるかどうかが成功の鍵になります。
- 大カテゴリのランキングが高い
- 小カテゴリで複数の同類商品が売れている

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