AmazonのFBA在庫数を簡単にチェックする方法!在庫棚卸・確定申告・決算

個人事業主・法人に関わらず、物販をしている以上は、棚卸しという作業が必要になってきます。

在庫は「経費」ではなく「資産」として見なされるので、棚卸をしない=資産隠しになっていまい、税務署に指摘された場合、重加算税の対象になってしまいます…。

FBA(フルフィルメント by Amazon)を使っている方は、商品が数百でも数千あったとしても、この記事でお伝えする方法であれば、比較的簡単に終わります。

棚卸は直接的に利益を生む作業ではないので、効率よくさっさと終わらせて、確定申告や決算に備えましょう。

在庫は経費ではなく、資産

自社倉庫やAmazonのFBA倉庫に、在庫がどれだけ残っているかをチェックする作業です。

売れた時点で、初めて「仕入れ」という経費になりますが、在庫として売れ残っているものは「資産」として申告が必要です。

棚卸としては、他にも切手や収入印紙等の有価物なども計上が必要なので、税理士さんに確認してくださいね。

AmazonのFBA在庫の棚卸しの方法

自社倉庫にある在庫商品は数えるだけなので説明は省略しますが、FBA在庫は目に見えない在庫なので、しっかりチェックしていきましょう。

1. セラーセントラルにログイン

レポートから「フルフィルメント」を選択します。

2. 在庫スナップショット(日次)

画面左に表示されるメニューバーから、
在庫→在庫スナップショット(日次)をクリック。

3. 実際に在庫数をチェック

在庫数を確認するのに、2パターンの方法があります。

  • オンラインで閲覧→SKU数が少ない場合
  • ダウンロード→オンラインで閲覧できないほどSKU数がある場合はこちら

4. レポート期間を設定

レポート期間で日付を選択、
「開始」と「終了」にはどちらも在庫数を知りたい過去の日付、

  • 個人で年末の棚卸しをする場合:12月31日
  • 法人で各月末の棚卸しをする場合:前月末日の日付

を入力します。

ちなみに「在庫スナップショット(月次)」でも
前月末日の在庫数をチェックできるそうです。(テクニカルサポート確認済み)

ポイント

どちらの方法でも、対象となる日付からすでに日が変わっている必要があります。

3月末日の棚卸であれば4月1日以降に確認し、またシステムの状況によっては、数日待たないと表示されなかったりデータをダウンロードができないことがあります。

5. ダウンロードしたファイルは、必要に応じて修正

ダウンロードしたCSVファイルを開きます。

商品によっては、

  • 在庫が複数のFBA倉庫に分散されていて、重複表示されている
  • 「カスタマーによる損傷」「倉庫での損傷」などにより、販売不可商品として計上されている

場合があるので、SKUや商品名で並べ替えをし、重複を削除しながら在庫数を合計していきます。

日付・FNSKU・出品者SKU・FC・国などの列は、不要なので削除しても問題ありません。

これに、残在庫の合計金額を計算するため、以下のように「単価」や「合計」などの列を追加していきます。

後ほど「単価(仕入れ値)」の算出方法はお伝えしますが、「単価」を入力し、「合計」の列はsum関数などで合計すればOKです。

この写真では、棚卸高は292,140円だということが分かります。

※取扱商品が多い場合、単価をすべて手入力するのはかなりの工数がかかるので、出品の際に、出品者SKUの文字列に仕入れ単価を含ませて、棚卸データ作成の際に、エクセル関数で抽出するという方法もあります。

棚卸資産の評価方法は1つだけ

少し難しい言葉を使ってみましたが、要は、棚卸在庫の仕入れ値の算出方法は1つ、という意味です。

輸入ビジネスの場合、為替変動により仕入れ値が変わってしまうことは頻発しますが、だからといって、それに合わせて仕入れ値を毎回計算していたら、いくら時間と労力があっても足りません

そこで最終仕入原価法という計算方法が便利なのですが、その事業年度終了のタイミングから最も近い時の仕入れ値で計算してOK、という方法です。

ほとんどの中小企業は、この最終仕入原価法を用いて税務申告をしています。

つまり、個人であれば年末、法人であれば決算期末に一番近いタイミングで仕入れた際の仕入れ値を、そのまま棚卸しの際の仕入れ値として使うことが認められています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

よほど在庫の保管状態が悪くなければ、そこまで時間がかかる作業ではないと思います。

税務処理としてはもちろん必須作業なのですが、棚卸は日々の作業で忘れがちな、回転の悪い在庫の存在に気付くきっかけにもなりますので、定期的に行うと良いと思います。

余談ですが、Amazonの倉庫内で、商品が行方不明になっていることもよくあるので、このチェックも定期的に行うことをオススメします。

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