Amazonの出品用アカウントの登録方法と注意点

今回は、これをしないとスタート地点にも立てない、「Amazon出品用アカウントの開設」についてです。

楽天やYahoo!だと、
出店申請や審査にとても時間がかかる印象ですが、
Amazonの場合、必要書類などが揃っていれば
約30分で完結できます。

また、アカウント開設をする方の中には、
以前、何かしらの理由でアカウント閉鎖になったという方もいらっしゃると思います。
その場合、注意が必要な点もいくつかありますので、
併せて共有させていただきます。

必要なもの

1. パソコン

最近はスマホで色々と完結できてしまうため、
パソコンを持っていないという方もいらっしゃると思いますが、
PCは必須です。
WindowsかMacか、デスクトップかノートPCかなどは、
好みで問題ないでしょう。
ただ、どこでも実践できるビジネスモデルだからこそ、
私はノートPCをオススメします。

2. インターネット回線

最近はテザリングやポケットWi-Fiなどもありますので、
インターネット環境は比較的すぐに整備できると思います。
新規アカウントを開設する際に、公共のフリーWi-Fiを使用するのは、
かなり危険なためオススメはしません。
閉鎖になったアカウントと関連付けられてしまう可能性があるからです。

私の場合、インターネットカフェで新規アカウントの開設をして、
サブアカウントを自分用PCに付与して運用しています。
この方法でも、アカウントの関連性を疑われる可能性は十分にありますので、
自己判断でお願いいたします。

また、アカウント閉鎖からの新規アカウントの場合、
IPアドレスの変更や、ブラウザでのキャッシュの削除なども必要です。

3. メールアドレス

フリーのメールアドレスで問題ありません。
閉鎖アカウントと同じメルアドは使用できません。

4. クレジットカード

大口出品の月間登録料(4,900円(税抜))や広告費の支払い等で使用します。
売り上げが安定してあれば、そこから相殺されますので、
毎月カードに請求されることはありません。

小口出品であれば月間登録料はかかりませんが、
小口から大口への変更申請ができたりできなかったりするので、
小口からスタートする方は要注意です。

場合によっては、一度アカウントを閉じて、改めて大口での登録が必要とのことです。
再度開設する手間や、ショップ評価がクリアされてしまうことを考えると、
本格的に物販をされるのであれば、初めから大口での登録をオススメします。

使用するカードは、どのようなクレジットカードでも問題ありません。
新規アカウントの場合、特に問題ないと思いますが、
アカウント閉鎖からの新規アカウントの場合、注意が必要です。

カード名義人は同じでも大丈夫だと言われていますが、
閉鎖アカウントと同じ番号のカードは使えません。

また、カードの請求先住所もチェックしている?
と言われていますので、その点注意が必要です。

5. 銀行口座

ネットバンクの銀行口座でも問題ありません。
アカウント閉鎖された時とまったく同じ銀行口座は使用できませんが、
同姓同名の可能性もありますので、
違う銀行口座であれば問題ないでしょう。

6. 電話番号

ご自身の携帯電話などでも問題ありませんが、
オススメはIP-Phone SMARTです。
クレジットカード1枚につき、1番号を無料で持つことができます。
基本料は無料、発信しなければ料金は発生しません。

自動音声による本人確認があるため、
実在する電話番号が必要です。
こちらもアカウントの閉鎖の経験があれば、
異なる電話番号を用意しましょう。

7. 住所

ご自身の住所でももちろん問題はありませんが、
家庭の事情などがある方もいらっしゃると思いますので、
バーチャルオフィスも一つの選択肢です。

ただ、他のセラーが以前に同住所のアカウントで閉鎖になっていた場合、
関連付けられる可能性がありますので、
自己責任で設定をしていきましょう。

ちなみに、10の本人確認書類が必要になった場合は、
最初からバーチャルオフィスの住所での登録は難しいので、
身分証と一致する住所で審査を通した後に、
バーチャルオフィスの住所などに変更するようにしましょう。

8. 運営責任者

ご自身の名前で問題があれば、
家族もしくは友人などに依頼しましょう。

9. 出品商品

新規開設アカウントであれば、特に気にする必要はないと思います。
アカウント閉鎖後の新規アカウントの場合、
出品商品が6割以上被ってしまうと、
アカウント関連付けのリスクがあるという情報もありますので、
確証はありませんが、注意が必要です。

10. 本人確認書類

アカウント作成が完了したら、以下のような2点の書類確認が必要です。

必要書類①:有効期限内の顔写真入りの身分証明書

  • 旅券 (パスポート)
  • 運転免許証

身分証明書について、以前と少し変わっていて注意しないといけないのは、
顔写真が必要になったということです。
そして、個人番号(マイナンバーカード)は審査には使えません。

過去にアカウント閉鎖などになったことがある方は、
関連付けられる可能性がとても大きいので、
名義を貸してもらったりする必要があります。

  1. 身分証に記載のある氏名はセラーセントラルに登録する情報と一致している
  2. 身分証には顔写真が入っている
  3. 身分証は有効期限内である
  4. スマートフォン等で撮影した画像、または原本のスキャンデータをご提出ください。
  5. スクリーンショット(画面キャプチャ)は審査対象外となります。
  6. 画像またはPDFデータはカラーである (白黒は審査対象外)
  7. ファイル形式は次のいずれかである: *.png, *.tiff, *.tif, *.jpg, *.jpeg, *.pdf.
  8. ファイル名に絵文字や特殊記号(例: $, &, #)を使用していない

パスポートを使用する場合
・ 顔写真の入ったページをスマートフォン、携帯電話、デジタルカメラ等で撮影した画像、または原本のスキャンデータをご準備ください。
・ パスポートには必ず署名を記載してください。

運転免許証を使用する場合
・ カードの両面をスマートフォン、携帯電話、デジタルカメラ等で撮影した画像またはカードのスキャンデータをご準備ください。

Amazon「Amazon本人確認手順」より

必要書類②:過去180日以内に発行された各種取引明細書1部

  • クレジットカードの利用明細書
  • インターネットバンキング取引明細*
  • 預金通帳の取引明細書
  • 残高証明書
  1. スクリーンショット(画面キャプチャ)及び画面を撮影した画像は無効です。
  2. 氏名、請求先住所、銀行情報(クレジットカード会社の情報)が確認できる
  3. 発行日または取引履歴のページが確認できる
  4. クレジットカードやキャッシュカード自体の画像やスキャンデータは無効です
  5. 提出書類はパスワードで保護しないでください
  6. ファイル形式は次のいずれかである: *.png, *.tiff, *.tif, *.jpg, *.jpeg, *.pdf.
  7. ファイル名に絵文字や特殊記号(例: $, &, #)を使用していない
  8. 提出する書類によって異なる注意事項がございますので必ず下記ご確認ください。

クレジットカードの利用明細を提出する場合
お手元に郵送で届いた利用明細がある場合
・スマートフォン、携帯電話、デジタルカメラ等で撮影をした画像ファイル、またはスキャンデータをご提出ください。

Webの利用明細を提出する場合
・PDF形式でダウンロード可能な利用明細に限ります。
・ CSV形式/Excelの利用明細は審査の対象外となりますのでご注意ください。
・ パソコンやスマホの画面上に表示された利用明細のスクリーンショット(画面キャプチャ)及び画面を撮影した画像は無効です。

インターネットバンキング取引明細 (PDF)を提出する場合
・過去180日以内の入出金履歴が確認できる取引明細をPDF形式にてダウンロードしご提出ください。
・ CSV形式/Excelの取引明細は審査対象外となります。
※金融機関に応じて書類の名称や、PDF形式でのダウンロード可否が異なるため、ご用意が困難な場合は別のオプション(クレジットカードの利用明細、預金通帳、残高証明書等)をご検討ください。

預金通帳の取引明細書を提出する場合
・過去180日以内の最終取引履歴が確認できるページ+名前が記載されているページ(表紙か表紙をめくったページに通常名前が記載されています)をスマートフォン・携帯電話・デジタルカメラ等で撮影をした画像ファイル、またはスキャンデータをご提出ください。

残高証明書を提出する場合
・ 過去180日以内に発行された残高証明書をスマートフォン・携帯電話・デジタルカメラ等で撮影をした画像またはスキャンデータをご提出ください。
・ 残高証明書は取引履歴の確認はできないため、入出金取引ではなく、発行日が過去180日以内であれば審査の対象となります。
Amazon「Amazon本人確認手順」より

ビデオ審査の導入

アメリカのUSアマゾンではすでに導入が進んでいますが、
日本でも少しずつ開始されています。

何かというと、ビデオ通話で、
身分証を顔の横にもってきて本人かどうかを確認する、
というような内容です。

日本のアマゾンでは、まだ60件に1件くらいの割合での実施みたいなので、
当たったら逆にラッキーくらいのレベルですが、
複数アカウントの運用を考えている方は、頭の片隅に入れておいてもいいと思います。

グローバルセリングのプロモーション

出品アカウントの登録を進めていくと、
以下のような選択項目が表示されます。

注意することとしては、とにかく、「北米」と「ヨーロッパ」の項目は外して、
「日本」だけにチェックを入れて進めるようにしてください。

チェックを入れておくと、海外の出品アカウント審査を受けることになってしまい、
審査が通らないと、日本の出品アカウントと関連づけられて停止したりするとのこと…(恐)
それに加え、アカウントの月額費用もかかってくるので、チェックは忘れずに外しておきましょう。

もしチェックを外し忘れてしまった場合は、
以下の手順で海外の出品用アカウントのみを削除しましょう。
日本の出品用アカウントを削除しても
海外の出品用アカウントは残ってしまいますので、ご注意を。

1. 海外のセラーセントラルにログイン

https://sellercentral.amazon.co.uk/もしくはhttps://sellercentral.amazon.com/から
日本のアマゾンのログイン情報を使用してログインします。

2. 「登録をキャンセル」をクリック

日本語に変換すると、以下のように表示されるので「登録をキャンセル」をクリックします。

3. 「加盟店終了」の表示を確認

この表示を確認できたら数時間後に、先ほどの画像の右上に出ていた、
「www.amazon.co.uk[登録は保留中]」という表示が消えているのを確認してください。

誤って、日本の出品用アカウントを削除しないようにしてください。
海外の出品用アカウントにアクセスができず削除が困難になり、
月額費用をひたすら請求されることになります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

出品用アカウントの審査は、
閉鎖アカウントの紐付けなどが原因でなければ、
何度でもチャレンジすることができます。
知人で「5回目で審査に通った」という人もいました。

もし国民IDの証明書類でつまずいている場合、
以下の項目をチェックしてみてください。

  • セラーセントラルの名前と身分証明書の氏名が一致しているか
  • 身分証明書が有効期限内か
  • 生年月日が明記されているか
  • スキャンまたはコピーをしているか(僕はスマホ写真でもスクショでも通りました)
  • 申請するデータが不鮮明でないか

基本的に、新規出品用アカウントの開設は、
必要なものさえ揃っていれば比較的すぐに終わりますが、
アカウント閉鎖後に作るアカウントの場合は、
気をつけなければいけないポイントがいくつかあり、
場合によっては家族や友人に依頼したりと、準備に時間がかかる場合もあります。

ある程度売り上げが立ってきたら、
リスクヘッジとして、複数アカウントの運用も視野にいれていきましょう。