

中国輸入というビジネスモデルの特性上、発注から製造、輸入、そして実際に在庫が届いて販売できるまでに、最短でも1ヶ月くらいの時間がかかるので、いざ在庫が足りなくなりそう!という場合でも、すぐに在庫を補充することがでできません。
Amazonで一番避けたい在庫切れを防ぐためにも、ぜひこの記事を読んで多すぎず少なすぎない在庫数の確保をできるようになっていただきたいと思います。
目次
中国輸入×Amazon物販で、多くのセラーが発注数に悩む理由

先ほどもお伝えしましたが、Amazon物販では在庫切れという状態はSEO的には一番良くない状況です。
なので、売れ残る心配よりも、売れすぎて在庫切れになってしまうリスクを減らしていただきたいわけです。
「じゃぁ、多めに発注しておこう」と考えるわけですが、あまりにも必要以上な数量を発注してしまうと、
- 資金が回らなくなる(そこまでカツカツでやる人はいないでしょうけど…)
- FBA直送だと無駄に在庫保管手数料がかかる
ことだってあり得ます。
逆に、少なすぎると、
- 輸入送料が割高になってしまう
- 在庫切れを起こしてしまえばSEOが一気に落ちる
- SEOが落ちてしまえば、余計な価格戦略や広告費が必要
なんてことになっちゃいます。
そして、一番やっかいなのが、旧正月前の発注数量です。
僕個人的には春節明けの5月くらいまでの在庫を確保するようにしています。
「旧正月って何?」という方は以下の記事をチェックしてくださいね。
初回発注は約1.5〜2ヶ月分の在庫数を目安に発注

初回発注では、「そんなに売れないでしょ!」といって、数量でためらう方が多いですが、発注前には、ライバルセラーの月間販売個数はチェックしているはずなので、それを信じて思い切って発注しましょう。
ぶっちゃけ、中途半端な発注の方がリスクです。
販売開始直後は価格戦略をするので、ベンチマークセラーの商品よりもむしろ売れてしまうことがあります。
新着期間(2~3週間以内)に小カテゴリで1位、ベストセラーのマークを表示できるようにするのが理想です。
そのくらいの月間販売数を目指して在庫の回転率を上げるという意味でも、次の追加発注分の納期までの予備在庫として、1.5から2ヶ月分の在庫は確保しておきましょう。
追加発注数量の計算方法とタイミング

輸入ビジネスなので、発注する際には、
- 製造に必要な日数
- 代行業者までの日数
- そこでの作業に必要な日数
- 輸入に必要な日数
を考える必要がありますが、「1,000個で1ヶ月半はかかるんだね」といったように、初回発注で納期を確認してみてください。
メディアの影響で市場が拡大して在庫がギリギリになった、なんてことはいくらでもあり得るので、正直なところ正解はありませんが、ある程度の発注数量の目安はとして、以下の2つの計算方法を参考にしてくださいね。
定量発注点方式:個数が〇個になったら発注しよう
発注点=調達期間中平均使用量+安全在庫=1日あたりの平均使用量×調達期間+安全在庫
パッと見難しそうですが、少し考えれば楽勝です。
発注点とは「発注をする残在庫数」、安全在庫とは「余裕を持って確保しておく在庫数」です。
例えば、以下のような商品Aがあるとします。
- 1日に15個売れる
- 納期は1.5ヶ月(45日)
- 常に約200個は在庫確保しておきたい
その場合、1日あたりの平均使用量(15個)×調達期間(45日)+安全在庫(200個)=875個
つまり在庫が875個になれば発注をする、ということになります。
定期発注方式:1ヶ月に1度は発注しよう、数量はその時の在庫数で判断
発注量=(発注間隔+調達期間)×使用予定量+安全在庫ー現在の在庫量ー現在の発注残
この発注方式は、月に1回や週に1回など、定期的な発注をするという前提で発注を進めます。
初回発注分のFBA納品が完了、販売スタートしたばかりで、これから2回目の発注をすると仮定します。
- 月1回(30日)の発注
- 納期は1.5ヶ月(45日)
- 1日に15個売れる
- 常に約200個は在庫確保しておきたい
- 残在庫は900個
その場合、(発注間隔(30日)+調達期間(45日))×使用予定量(15個)+安全在庫(200個)ー現在の在庫量(900個)=425個
例えば、もし最低発注ロットが500個であれば、1ヶ月に一度のペースで最低ロットを発注すれば、十分間に合うという計算になりますね。
まとめ
いかがでしたか?
この発注点や発注量を導き出す式で、いつまでたっても不確定要素なのは使用予定量の部分です。
季節商品や特需商品だと、いつまでどのくらい売れるかなどは未知なので、年間通して安定して売れる商品だからこそ、ある程度の発注数を算出することができます。
商品選定の段階で月間販売数予想が出たら、例えば安全在庫として2週間分くらいの在庫は余分に確保しておこう、といった対策をしていくといいかもしれませんね。
