【長く継続的に販売するために】輸入商品による事故・賠償責任に対する対策

こんにちは、一ノ瀬です。

この記事では、あなたが作り上げた
オリジナルブランドの商品を
長く継続的に販売していただくために、
商品による事故や賠償リスク対しての対策について
お伝えしたいと思います。

中国からの商品は
キッチン用品から自動車・バイク用品まで、
誰もが多岐に渡り輸入・販売することができます。
輸入商品が原因で訴えられる可能性があるのです。

「製造元じゃなくて、ただの輸入元だけど?」
と思っている方は、要注意です。

すでに中国輸入商品を販売されている方で、
まだリスクヘッジについて検討されていない方は、
早めの対策をオススメします。

ことが起こってからでは遅過ぎます。

PL(製造物責任)法

製造業者等は、引き渡した製造物の欠陥により他人の生命、身体又は財産を侵害したときは、これによって生じた損害賠償をする責めに任ずる。ただし、欠陥の存在、欠陥と損害との間の因果関係については、被害者側に証明責任があり、加害者側である製造者等に証明責任を転換する立法はされていないことに注意が必要である。

Wikipedia「製造物責任法」より(2019年8月現在)

これを見ると、
「輸入・販売しても、製造者じゃないから大丈夫じゃん」
と思う方もいらっしゃるかもしれません。

しかしながら、輸入商品の欠陥が原因で事故が発生した場合、
基本的に、輸入者の責任になります。
ノーブランド品だろうと関係ありません。
「欠陥品を日本国内に持ち込んだ人」として
責任を問われるのです。

これは輸入した国が
中国であろうとアメリカであろうと、
関係ありません。

もし欠陥品を売って、訴えられたら?

万が一、輸入・販売した商品で命が失われたり、
人的被害や物が壊れたりしてしまった場合、
裁判を起こされ敗訴したら、
損害賠償の支払いを命じられます。

また、国土交通省が安全性に問題がある商品として
指摘をした場合、
国土交通省→Amazon→出品者
のような流れで通達があります。

しかもただの出品取り下げなどではなく、
販売した全商品の自主回収、それにかかる返金と送料、
を負担しなければなりません。
数個だけの販売であればいいですが、
OEM商品だとすると数百個や数千個単位で
対応しなければいけなくなります。

最悪の場合、
売上金の凍結までされる可能性すらあります。

億単位の年商がある大企業であれば
大したダメージではないと思いますが、
小さな利益をコツコツと積み重ねている
個人経営店や中小企業からすると、
ジ・エンドです。

実例

PL法での輸入商品に関連する訴訟例を見てみましょう。
消費者庁の訴訟情報から確認することができます。

1. 輸入漢方薬腎不全事件①

漢方薬を飲んだ人が、慢性腎不全になり、
処方したのは内科医にも関わらず、
医薬品等輸入販売業者が訴えられた

容認総額:33,531,644円

2. 輸入瓶詰オリーブ食中毒事件

レストランで食べた瓶詰オリーブで
客がボツリヌス中毒になり、
レストラン経営者とオリーブ輸入会社が訴えられた

容認総額:11,707,968円

3. カテーテル破裂脳梗塞障害事件

大学病院で手術中にカテーテルが破裂し、
患者が脳梗塞による後遺障害を負ったため
カテーテル輸入販売業者と大学病院が訴えられた

容認総額:116,928,873円

ビジネスを終わりにしないために出来ること

事例をみてもお分りいただけるように、
どのような事例でも輸入者が訴えられています。
輸入した時点でその商品に対する責任を取る必要があるのです。

もちろん、意図的に欠陥のある商品を仕入れることはないと思いますが、
不本意な形で訴えられる可能性もあるでしょう。

1. あまりにも伴うリスクが大きい商品は扱わない

輸入する商品でもリスクが大きそうな商品は、

  • 自動車やバイク用品(ブレーキパーツなど)
  • 健康用品(サプリメントや化粧品)
  • バッテリー
  • ライター

などがあります。
使うシーンをイメージしていただければ
十分な安全性が確認された商品でなければ、
事故、家事、人的被害が起きてしまうのは想像に難くないことです。

どのような商品かよく分からない状態であれば、
実際に使ってみて、危険性潜んでいないかなど
必ずチェックするようにしましょう。

そして、その安全性が確実でない場合は
仕入れをしないという、リスク回避をしましょう。

2. PL保険(生産物賠償責任保険)に加入する

生産物賠償責任保険(せいさんぶつばいしょうせきにんほけん、PL保険)は第三者に引き渡した物や製品(Product)、業務の結果(Completed Operation)に起因して賠償責任を負担した場合の損害を、身体障害または財物損壊が生じることを条件としてカバーする賠償責任保険である。

例えば、次のものがこの保険の対象となる。

  • レストランで食事をした客が帰宅後、食中毒を発症し入院した。
  • 工事業者が水道管の工事を行ったが水道管の継ぎ目の締め付けが弱く、後日、そこから水漏れが生じた。
  • 自動車整備工場で車のオイル交換をしたが、高速道路走行中キャップが外れてオイルが漏れ、車がオーバーヒートした。

Wikipedia「生産物賠償責任保険」より(2019年8月現在)

結論から言います。

輸入ビジネスをするのであれば、
PL保険(生産物賠償責任保険)に必ず加入しましょう。

何かというと、あなたが輸入した商品が原因で
起きてしまった事故に対しての損害(損害賠償金や争訟費用等)を
カバーしてくれる保険のことです。

以下は、参考までに三井住友海上のPL保険の補償内容です。

年間売上高、支払限度額、免責金額、
特約等によって保険金額は変わりますが、
年額1万円くらいから契約ができます。

日額にすると約30円です。
安心を買うには、安すぎるくらいですよね。
ちなみに私は商工会議所を通して、
ビジネス総合保険制度というのを利用しています。

法人や個人事業主でも金額は異なるので、
販売していて加入していない方は、
早めに加入されることをオススメします。

「PL保険」で検索

まとめ

あなたが販売した輸入商品で事故が起こるという可能性は
かなり低いと思いますが、
輸入をして実際に訴えられた人がいるのは事実です。

そして訴訟内容や過失割合に関わらず、
賠償額が高額になることだってあり得ます。

継続的に健全な事業を続けていけるよう、
攻めの部分(稼ぐこと)だけでなく、
常に万が一のことも考え、
守りの部分(リスクヘッジ)も対策していきましょう。

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